M's last diary

自分について知っているニ三の事柄

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

少年の日の自分に負けない

高層ビルの下を歩いてたら、前を行く人たちがある地点に来ると進路を急に変える。 何だろうと思って、その地点まで来ると、道の真ん中にネズミの死骸が……。 思わずそれをよけて通り過ぎた。 数歩過ぎたところで立ち止まった。 少年の日の記憶がフラッシュバ…

バースデイライブ

バースデイライブをやった。 ほぼ満席。 思ったよりも多くの人が来てくれたのは嬉しかったが、複雑な思いもある。 「元気ですね」と言われたり、「あと10年は大丈夫だよ」などと励まされたりする。 それはそれで有難いのだが、その言葉の裏側には、「もうそ…

ギターを弾くホームレス

ギターを弾くホームレスがいた。 珍しく、まだ若い男のようだった。 腰まである長い髪に、ニット帽をかぶっていた。 最初の頃は毎日の様に弾いていたが、 次第に弾かずに寝ている事が多くなった。 ある晴れた日、久しぶりに彼のギターが聞こえた。 別に上手…

友達と仕事仲間

母の遺品を整理していたら、父が定年退職した時に会社の部下や同僚からもらった色紙が出て来た。 「先輩、また飲みましょう」「今度またゴルフに誘います」「たまには会社に顔を出して下さい」そんな言葉が書き込まれている。中には「不倫の相手はあたしで」…

壊れてないなら修理はするな

「壊れてないなら修理はするな」というのは確かイギリスのことわざだったと思う。 最初に耳にした時には意味が判らなかった。 よく考えると大きく頷く事ばかりだ。 「上手く行っている物事を、より上手くいく様に手直しすると、かえってダメにしてしまう事が…

引っ越しは人生を変える

人生を変える最も簡単な方法は「引っ越し」である。 と誰かが言っていた。 大学を卒業して実家を出たのが四十年前。 その時から今までに7回引っ越しをしている。 確かにその度に大きな変化があった。 新しい生活があり、 新しい刺激があり、 新しい出会いが…

自分に縛られる

自由でいたいと思っても いつも何かに縛られている 社会や世間のせいではなく 自分自身に縛られている 過去は忘れたと言いながら 昔の写真を捨てられない 楽しい思い出ばかりじゃないのに 昔の記憶に縛られている 誰かを欲しいと言いながら 人に会うのを恐れ…

同調圧力

同調圧力という言葉はどこから来たのだろう。 英語だとピア・プレッシャー(peer pressure)と言うらしい。 これに誰かが日本語を当てはめたと考えるのが妥当だろう。 この手の用語は外国から来る事が多い。 ハラスメントやルッキズムもそうだ。 日本に来る…

教師

教師という人種が嫌いだった。 人種という言葉で一括りにしては悪いかもしれないが。 何か共通して嫌なものを持っている。そんな気がしていた。 教師に嫌われていた訳ではない。 どちらかと言うと好かれていた。 贔屓にされたこともある。 こちらから愛想良…

死体と旅する男

トルコ映画を見た。 老人が亡くなった妻の亡骸と共に旅をして、故郷を目指す。 孫娘が旅の友だ。 二人は殆ど会話をしない。共通の話題もない。 老人は頑固だ。 周囲に止められ、警察に違法だと言われても、妻の亡骸を故郷に運ぼうとする。 地味でシンプルだ…