M's last diary

自分について知っているニ三の事柄

壊れてないなら修理はするな

「壊れてないなら修理はするな」というのは確かイギリスのことわざだったと思う。

最初に耳にした時には意味が判らなかった。

よく考えると大きく頷く事ばかりだ。

「上手く行っている物事を、より上手くいく様に手直しすると、かえってダメにしてしまう事が多い」という意味だろうか。

確かにそういう事例は多い。

売れ行き好調の自動車が、「後部座席がもう少し広いと良いのに」という意見を聞いてデザインを少し変えたら、途端に売れなくなったとか……。

人間関係にも同様な事がある。

仲が良くて毎日の様にデートしているカップルが、「それなら一緒に暮らそう」と同居を始めたら、何故か破局してしまったとか……。

「こうしたら、もっと良くなる」という善意から来る行動が、何故か上手く機能しないのだ。

それでも人は、往々にして必要のない「修理」をしてしまう。

不思議なものである。