長い間準備をしていた映画がやっと公開になった。
これはこれでとても嬉しい。評判も良く、大手メディアでも取り上げられて、客入りも悪くない。素晴らしい事だ。
しかしこれも既に終わった事だ。次に向けて何かを準備しなければ……。
最近つくづく思うのは、「映画とは何か?」という根本的な疑問だ。
映画の持っている本質的な可能性。それを追求したい。
そんな事を思う。
その為には映画の本質を知る事だ。
「映画はサイレントに戻って考えるべきだ」と敬愛する巨匠たちは言った。
サイレント映画から学ぶ事は多い。確かにそうかもしれない。
今度の映画では、それなりに実験をした。
実験と言っても、観客に理解が出来ない実験映画のような物とは違う。
誰にでも理解が出来、しかし映画ならではの手法という物だ。
思った以上に成果が出た所は多い。
思ったように行かなかったところもある。
次に作るとしたら、この手法をさらに推し進めていきたい。
映画には無限の可能性がある。
ある筈なのだ……。