同窓会には出ないと決めてから随分と経つのだが、その禁を破って参加してきた。
最近、世話になった人が上京して来たし、少人数なので、同窓会というほど大げさな会でもないと思い、これくらいなら良いだろうと思ったのだ。
結果としては、「やはり行かなければよかった」と思う。
誰の何が悪いというわけではない。みんないい奴だし、嫌な思い出があるわけでもない。では何が気に入らないのか……。
これは自分の長い間の悩みだ。
結局、思い出話が好きじゃないという事なのか。
とにかく退屈なのだ。
時間の無駄だな……などと思ってしまう。そしてそれが顔に出てしまう。顔に出ているだけならいいが、言葉にもそれが出てしまう事があるのだ。
退屈を紛らすために酒の量が増える。すると酔った勢いで、言わなくてもいい事を口に出してしまうのだ。そして、その後でそのことを後悔する。
やはりなるべく同窓会に出るのはやめよう。