パキスタン映画『娘よ』を見る。
争っている部族が、その和解の為に相手の首長とまだ10代の娘を結婚させる話。
そんな子供と結婚したがる部族の男の醜さよ。そしてそれを認めてしまう父親もまた、15歳の妻を娶っているという救いのなさ。
部族の誇りだかなんだかしらないが、醜い男たちばかりが出て来る。唯一の例外はトラックドライバーで、これは良い男だ。顔もいい。
監督は女性で、これが初監督だそうだ。
演出のテクニックは今風で、見やすく作られている。
インタビューを読んだら、黒澤とキューブリックの映画を好きな映画として上げていた。なんだか嬉しい。
映画のテーマは深刻だが、エンターテインメントとして良く出来ている。最後まで楽しめた。
ラストはどちらにも取れるように作ったそうだが、自分はハッピーエンドとして捉えたい。